第124章 恋のキューピッドも自分の事が一番大事。
土方からのお願いに承諾はしたものの、どうしたものか。葵咲は妙が近藤を嫌っている事を知っている。知ってて友人の嫌がる事をするのは、如何なものだろうか。
何て声を掛けようかと悩みながら、妙と近藤の元へと合流する。だが葵咲の不安をよそに、妙はにこやかな笑みを浮かべていた。
妙「じゃあ行きましょうか。」
葵咲「え?あ、うん。」
(葵咲:妙ちゃん、近藤さんが一緒でも平気なのかな?)
歩き出す妙は四人で行動する事を了承している様子。葵咲と土方の前を歩く妙は、何やら近藤と話している。嫌々という雰囲気でもなさそうだ。
(葵咲:あの様子なら大丈夫…か。)
妙の様子を見て葵咲はひとまず安心する。そして隣を歩く土方の顔をちらりと見上げた。
(葵咲:でも…妙ちゃんには申し訳ないけど、土方さんと一緒にいられるのは嬉しいな。しかも人生初のダブルデートで遊園地+カウントダウンライブ…!!控えめに言って、サイコーです…!!)
入場ゲートをくぐり、今度は女子二人で前を歩く。土方は葵咲達から付かず離れずの距離を保ちながら、こっそり近藤へと話し掛けた。
土方「近藤さん、あの女を説得出来て…」
土方が言い終わるよりも早く、近藤は土方へと身体を向ける。そして土方の両肩に両手を置き、頭を垂れた。
近藤「トシ、すまん。俺は…お妙さんを取る…!」
土方「は?」