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銀魂 - 雪月花 -

第124章 恋のキューピッドも自分の事が一番大事。


葵咲達から少し離れた場所にて、近藤は両手を合わせて妙に頭を下げて頼み込んでいた。


妙「葵咲ちゃん達の?」

近藤「そう!応援して欲しくて!あいつら根っからの仕事人間だから、こうでもしねぇとデートなんざ行きゃしねぇ。葵咲の一番の友人であるお妙さんにしか頼めねぇんだ!」

妙「!」


近藤が妙に懇願したのは葵咲と土方、二人の仲を取り持って欲しいというもの。晴れてお付き合いの始まった二人だが、二人の間に甘い雰囲気は一切なく、折角の年末年始休暇も仕事を入れてしまいそうだと話したのだ。
実際のところ嘘ではない。何も言わなければ仕事に出そうだった。二人に休みを満喫させてやりたいというのもまた本音である。

妙は大江戸遊園地(ここ)へ来るまでの道中で、葵咲から土方と付き合う事になった旨、報告を受けていた。カウントダウンライブという年越しイベントに、恋人である土方を誘っていない事に疑問を抱いていたのだが、近藤から話を聞き、二人の性格を考えれば容易に想像がついた。
もしかしたら葵咲は本当は土方と行きたかったのかもしれないという考えも過ぎり、妙は渋々頷く。


妙「…まぁ、そういう事でしたら…。」

近藤「ホント!?」


近藤は目を輝かせながらパッと顔を上げる。


(近藤:ヤッター!!二人の仲を取り持てば、俺は二人の恋のキューピットになれて、トシ達(あいつら)に恩を売れる。しかもそんな俺の仲間思いなところをお妙さんに見せれば、お妙さんは俺に惚れ直してくれるかも…!!チャンスだ勲。何としてでも二人のデートを成功に導いてお妙さんのハートを射止め…。)


そう、先程の説明は妙に了承してもらう為の建前にすぎない。勿論本音は自分の為。それは土方にチケットを渡した時と変わっていない。
心の中でニヤリと笑う近藤だったが…


妙「ただし、条件があります。二人にとって最高のデートが出来れば、その報酬として近藤さんは今後一切、私には関わらないで下さい。」

近藤「・・・・・。」


先手を打たれ、一瞬で笑顔が凍り付いた。
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