第5章 ご (銀魂/神威)
「ていうか…私がいないときは自分でやってるんでしょ?」
「うん、そうだよ」
「じゃあ自分でやればいいじゃないのよ。」
こんないちいち起こしに来なくったってさ。
そう言ってが最後にゴムで三つ編みを結んで髪を解放すれば、くるっと神威が後ろを振り向いた。
「出来るだけにしてもらいたいんだヨ。」
の頬を両手で包んで、いつも細い目をうっすら開けて笑う神威。
今にも食べられてしまいそうな笑みだけど、はこの顔が好きだ。
けれどそのまま神威の顔が近付いてきたので、慌てて彼の唇に手を当てて食い止める。
「神威」
「ちゅーくらいさせてよ、」
そう甘えるように言って、そのうえぬる、と神威の口許にあるの手を舐めるものだから、が咄嗟に手を引く。
その隙を突いて、逃げられないように神威はの頬に当てていた自分の手を後頭部に持っていき、ちゅ、とまずは触れるだけのキス。
それから何度か角度を変えて、深くキスを落とした。
「ん、神威…」
「はは、かわい」
少し肩で息をするを撫でながら、神威が笑う。
そしてそのままの髪を手櫛で纏めて右のほうに持ってくると、さらさらと三つ編みをし始めた。
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