第5章 ご (銀魂/神威)
いつも神威の三つ編みを編むのはの役目。
今日も今日とて、3時寝のせいであまり寝られてない中を叩き起こされた。
「、いつまで寝てるの。起きて、俺の髪編んで。」
……いつまでって、誰の書類をやってたせいで寝るのがあの時間になったと思ってるんだ。
ニコニコして、ばさっと勢いよく掛け布団を剥いだ彼には内心そう毒づく。
勿論言ったらどうなるかわからないので口には出さないが。
朝の風呂上がりなのだろう、神威のサーモンピンクの髪からふわりとシャンプーの薫りが漂う。
……女子か。
「神威……ちょっと…もう少し寝かせてよ……」
「んじゃ寝てるうちに頂こうかな」
「待って待って待って!!!」
物騒な言葉を吐いて、あろうことか覆い被さってきた神威に危機感を感じて、は光の速さで飛び起きた。
性欲が強いうえに絶倫な神威にここ最近毎日付き合っていたのを、昨日書類という言い訳と共に断ったのだ。
今襲われたらたまったもんじゃない。
「あり、もう起きるの?」
「起きます!髪編むんでしょ!?」
どこか残念そうな神威は無視して、は彼を反転させてベッドの端に座らせる。
そして彼の髪を手にとって三つの束に分け、器用に編み始めた。
やっぱりいい匂いがする。
…何度も言うが女子かこいつは。
まあ実際ここまで長いと少し揺れただけで薫ることはある。
だってそんくらい長いのだから。
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