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淡い恋 [刀剣乱舞]

第1章 賑やかな本丸


「そうですか…今回は、主さまも一緒かと心昂りましたのに…残念です…」

小狐丸は耳を下げ、あからさまにやる気を半減させている。
その下がった耳を見て、今剣は不思議そうにしている。

「こぎつねまるは、『えんせい』にいきたくないの?」

ふと気になったのだろう。
今剣は疑問をそのまま口にした。
それに対し、小狐丸は思いもよらない質問の意味に理解が出来ず、はて、首を傾げている。
三日月はその様子にはははと笑い、今剣の頭をなでながら質問に答えた。

「お前は良いところに気が付いた。小狐は、主に毛の手入れを毎日してもらわねば、本来の強さを発揮できんのだ。だから、主の来ない遠征はつらいのだ。」

三日月の回答に、短刀達はおおっと声をあげた。
それを見て、他の者は苦笑いを浮かべている。

「三日月さん…答えが適当すぎます…」

一期が頭を抱えながら、三日月に回答の訂正を促した。
当の三日月はと言うと、今剣の頭を撫でながら、よきかなと笑っている。

話が確実に逸れて行ってるので、春香はコホンと咳払いをして、話を元に戻した。

「で、遠征なんだけど、任務が終わり次第、伝令を飛ばせと書いてあるから早めに片付けて欲しいみたいね。
なら今から各隊に広間へ集まるよう召集をかけて。明日には出発できる様にしましょう。」
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