• テキストサイズ

淡い恋 [刀剣乱舞]

第4章 念願のデート


2人で現世へ出かけた次の日から、一期はいつも通りに春香に対して接している。
春香はと言うと、あれから一ヶ月ほど経ってもまだ、一期を意識しているのか、何かと目で追っている。
それが加州には気にくわない。
だからと言って、わざわざ間に入るなんて事もしたくなく、一人もがいている。

「絶対なんかあったよね…」
「…だから、そんな事を僕に言われたって知らない。気になるなら聞けば?」
「そんな可愛くないこと、出来ないって。」
「あっそ。」

小春日和の庭で、洗濯物を取り込んでいる堀川の手伝いをしながら、加州は安定と2人の様子を眺めている。
春香は、縁側で小狐丸の毛の手入れをしており、庭では一期が弟達と遊んでいる。

「ほら、二人とも!今日は洗濯物が多いんだから、手を休めない!」

完全に手の止まっている二人に、堀川が気づいて促している。

「…堀川って、いい奥さんになれるよ。」
「それ、僕も思う。」
「僕は兼さんの相棒だけど、女じゃないから、奥さんにはなれません!くだらない事を言ってないで、手を動かす!」
「いや、堀川は兼さんの奥さんになら喜んでなるでしょ。」
「はいはい、もうその話はおしまい!さっさと片付けるよ!」

堀川に追い立てられて、しぶしぶ洗濯物干しを再開した。
/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp