第14章 ようこそ
そして今に至る訳である。
朝食の席で少女に対し少年が部屋に来ると耳打ちをした。
少女は慌てて部屋の片付けに追われていた。
汚れはコーニーが掃除をしてくれているので問題ないが昨日の買い物が片付いていなかった。
『直前すぎる!』
この部屋の場所は少年は知らないので談話室まで少女が向かいに行くことになっている。
あらかじめ言っておくと少年はただ単純に異性の自室に入ることに抵抗がない訳では無い。
少女の部屋に勉強部屋と呼ばれる空き部屋がありそこで調合や魔法を使っていると少女が白状したからである。
『勉強部屋、なんか忘れ物してないよね…?』
確認している暇はないがここ最近はクリスマス休暇のレポートを書く意外に使用した記憶はない。
あって参考にしている本が数冊、羊皮紙、と大したものではないだろう。
少女は部屋を見回し汚れがないことや荷物がないことを確認する。
『……よし』
少女はクローゼットのダイヤルを緑に合わせ寮の自室へと向かったのだった。
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よくよくハ〇ルの動く城を見たら扉のダイヤルの色は赤、黒、青、緑だったので黄色から緑に変更です。
偶然にもスリザリンカラーが寮の自室!