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制服少女と赤瞳少年【HP】

第13章 聖なる日を前に


3年生はホグズミートへ行けるようになる学年である。
少女も例外ではなく保護者である変身術の教師に貰ったサイン証をもって友人2人と列に並んでいた。

「ヒカルはどこに行きたいの?」

『ん〜バタービールは飲んでみたいなぁ…』

「私はハニーデュークに行って弟達にお土産買いたい」

「私もそろそろクリスマス用にちょっと見たいわ」

雪こそ降らないものの吐く息を白く染めるような気温の中3人は証明書を担当の教師に提示して街へと行く道を急いだ。

「きれい!」

「このドレスも素敵だわ!」

友人2人は街のショーウィンドウに飾られたアクセサリーや服などに興味津々のようだった。
少女も年齢的には華の高校生な訳で興味が無い訳では無いが値段が桁違いすぎるため2人のように無邪気に楽しめないでいた。
やはり性格は違うものの2人はれっきとした貴族の家の出身なんだと感じる瞬間でもあった。

『アンバーもアンナもはしゃぎすぎだよ…ハニーデューク行かないと混んじゃう』

「もう!ヒカルもドレスとか着るでしょうに」

『着ないよ!』

「アンバー、この子にステップから教えないとパーティには招待出来ないわよ」

『パーティだなんていったことないよ。あっても小さい頃行った結婚式ぐらいかなぁ』

「ヒカル…。今年はパーティの招待は諦めるからステップの練習しておいてね?」

少女をパーティに招待しようとしていたらしいアンバーは残念そうにしながらもステップの練習を念押した。
悲惨な表情の少女にアンナは私と一緒に頑張ろうと、肩を叩いたのだった。
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