第7章 いざ、行かん
「私服はどんなのがお好みかしら?」
ありとあらゆる所に、メジャーをあてられ少々少女はぐったりしていた。
まだ買わなくてはならないものはあるというのに…
『プリーツスカートと、ワイシャツ、それとハイソックスにカーディガンとかセーターとかあります?』
ジーンズやTシャツ、ブラウスなど普通の私服はマダムが山積みにしてくれている。
下着も適当に持ってくるわね、と言っていたので山の中にあるのだろう。
タイツやストッキングも欲しいところだ。
「どれがいいかしら?」
見せられたのは五種類のスカート。
赤いチェックに黒地に青いチェック、白地に青いラインが入ったものも緑系統のものもありグレーとピンクのチェックもある。
丈を膝上に調整してもらい黒地と白地、赤チェックを2着ずつお願いした。
セーターやカーディガン、ベストなとスカートに合わせて選べば少女の求める私服セットが出来上がる。
「珍しい組み合わせにするのねぇ…」
見事に日本の高校生の服装、つまり制服のようなコーディネートが並んだのだった。
【いざ、行かん】