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制服少女と赤瞳少年【HP】

第6章 調合とお土産


少女は夏休みに入るとすぐに教員に紹介された。
異世界から来たことは伏せていたが。
何はともあれ温かくホグワーツに向かい入れられ知らず知らずのうちに緊張していた肩の力が抜けていく。

『…杖ないじゃん』

早速勉強部屋で篭ろうと思っていた少女だが致命的な事に気づいた。
昨日の今日まで普通に日本で暮らしていたし、幸いにもキャリーバックの中に洋服(修学旅行用だが)も数枚あったので生活に困っていなかったし、とで魔法使いの必需品〝杖〟の存在を忘れていた。

保護者であるダンブルドアは出かけており夕飯には帰ると言われていたのでとりあえず杖の必要ない魔法薬の実習から始めることにした。

材料の吟味や道具の準備で約1時間ほど費やしてしまったが何とか実習の段階まで一人でこぎつけた。

材料はどれも今まで触れたことのないようなものばかりで興味が尽きなかった。これがネビルの失敗の原因の針かと感心し、茹でたナメクジは相当気持ち悪いものだった。
引き出しに入っていたドラゴンの革の手袋を手にはめ作業を始めた。

おできを治す薬からはじまり、その日少女は計5種類の魔法薬を完成させた。
これらはどれも良い出来で、後日スラグホーン先生が少女をお気に入りに追加する程度であった。
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