第1章 悪魔の正義
ノアルールはうとうとと、眠りこける。
すると、物音もたたずに扉の鍵が緩み、閉めたはずの扉が開く。
二人の大男がノアルールの家に上がり込む。
ノアルールははっとして、扉の方向を見る。
「よう、ねーちゃん。
お邪魔するぜ。」
「あ、あなたたち、だ、誰よ!!」
ノアルールはすぐさま狭い部屋の隅にある鍋を両手で握りしめ、大男二人に向ける。
「ねーちゃん、抵抗は良くないと思うが?
とりあえず、3人でいいことをしようぜ、な?」
大男の一人がそう言い、ノアルールに手を伸ばす。
ノアルールは鍋を手にブンブンと振りかぶるが、怖くて手が震え鍋が手から滑り落ち、無防備の状態になってしまった。
一人の大男に押し倒し、下半身を密着させる。
ノアルールはじたばたと抵抗を続ける。
「や!!
や、やめて…いや!!」
「動くな!!」
ノアルールは抵抗したが大男に両腕を捕まれ、1人に平手打ちをくらってしまった。
そして、戦意を消失してしまう。
「い、いや……
やめて……」
泣きながら口だけの抵抗は効かず、どんどん脱がされていく服。
「へへっ、いい身体だ。」
ノアルールは助けてくれる人が居ないと、観念した。
「私は、もうダメなんだ……
得体のしれない所に売られいくんだ…」
ノアルールは泣きながら、大男二人を見て言った。
「一生祟ってやる!!
あんたらを絶対呪い殺してやるから…」
ーバキバキッ
「な、なんだ!?」
大男達は大きな音に周りを見渡す。
ドオオオン!!
扉が破壊され、煙から人影が二つ浮かび上がった。
「女々しいやつよのう…
か弱い乙女しかくらえないやつは…」
「婦女子を食い荒らす、バカな大男二人は貴様等か。」