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MOON ♘night♘ DANCE

第3章 誓いの剣と口紅と


―朝、ノアルールが目を覚ましたらルーラは起きていた。
裸体に毛布がかかっている。

「……う」

ノアルールは起きあがると、ルーラを見た。
ルーラは上半身は裸になり、ソファーに据わっている。
ノアルールはあの出来事で、思わず自分の下半身に触れる。
ピリピリと痛いのがこみ上げてきた。
ルーラはチラッとノアルールを見ると、目の前にある新聞をてにして読んでいる。

「起きたか。」
「……」

新聞で顔を隠すようにしてルーラは言った。
ノアルールはルーラを見ずに、服を着る。
そして、着替えルーラに言った。

「ルーラさん……昨日の事―」

ルーラはため息をつきながら、立ち上がりノアルールの近くに来る。
壁にまで追い詰めると、ルーラはノアルールの両腕を
つかみ言った。

「……この事を他の誰かに話せば命がないと思え。」

ルーラは怖い形相で、ノアルールを見下ろした。
ルーラはノアルールの唇をふさごうと、顔を近づけた。

「いやっ…………」

ノアルールは拒絶すると、ルーラは腕を振り払い苛立ったまま部屋から出ていき、ドアを乱暴に閉めて行った。

「……ルーラさん……」

ノアルールはルーラに犯されたはずなのに、なぜかルーラを心配していた。


―昨日の夜の出来事。

「ハァハァ……!!」
「う……あんっ。」

ノアルールは悔しい思いでルーラを見ていた。
犯されて、処女を奪われたのか、股から血が流れている。
ノアルールはルーラを恨んだ。
すると、ルーラはまるで何かに操られたような感じで突然唸り出した。

「うううギィ……」

ノアルールの身体と密着したルーラの身体は痙攣を起こして、ビクビクと震えだした。
ルーラは両手で自分の顔を覆う。

「やめ……ろ」
「!?」

ルーラは正気に戻ったのか、自分のものを抜くとガタガダと震え出した。

「やめろ!!」

ノアルールは何があったのか訳が分からず、ただ呆然としていた。
あの時、何かが起きていた事にノアルールは気になっていた。
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