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柔道少女と排球部

第1章 はじめまして


「何ですか、そのスポーツ全然知らない癖に顔がカッコイイからって見に来てる顔ファンみたいな服装した子」

金髪の、背は…めちゃくちゃ大きい眼鏡の子が鼻で笑うように見下してくる。


いるよねーーーーそういう女の子、私嫌い


「えっと、初めまして。清水名前っす。其処の女子マネの妹っす。よろしくおなしゃーっす」


女の子っぽくしろって言われても、なかなかこの口調が抜けない。無理だね


す、と。まるで試合前の様に礼を。
丁寧に、それでも闘気を漂わせながら。
少し喧嘩売られた気がしたから。

顔を上げれば「ふーん」と、興味なさげな表情でそっぽを向かれてしまった。
人が自己紹介したってのに!!!

私の心中を察したのか大地さんが「まぁまぁ」となだめ、咳払いをした。

一気に大地さんへ目が行く。
さすが主将、よっ男前

「さっき名前が言ったとおり、清水の妹だ。名前は、昔から俺らと一緒に過ごして田中も、スガも知ってる。これから…どうせついてくるんだろ?」

苦笑を私に向けた


「っす、試合とかと被らない限り」

「…だそうだ。仲良くしてやってくれ!」


大地さんがそう話すと、1年生から「っす!!!お願いしアース!!」と意気込んだ声が響いた。

私と試合する訳じゃないんだから、と苦笑してるとバスに乗れ、と急かされてしまった。
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