第2章 こんにちは青葉城西高校
「……及川」
柔道着の人は顔を顰めつ天敵の名前を呼ぶ
「ハァイ。及川さんだよーっと、石塚君やっほー…所で名前ちゃんはこんな所で何してんのー? 」
コロコロと表情を変え、私に尋ねる及川さんに
「…どうも、及川さん。」
へへへ、と笑って見せた。
きっと顔が引き攣っていただろう。
「…2人は知り合いか?」
と、石塚と呼ばれた柔道着の人が聞く
「……まぁ…?」
首をかしげながら答えれば「ひっどーい!」と、及川さんが叫ぶ
「名前ちゃんとー、俺はー、運命共同体?って奴だもんねー!」
「はははそんな訳ないでしょう」
んな訳ない。むしろ天敵だ。
「あ、で名前ちゃん?は何で此処に?」
「あっ、」
石塚さんに聞かれ思い出した。
「名前ちゃんは、ウチと烏野が練習試合だから、及川さんを応援しに来てくれたんだよねー?」