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柔道少女と排球部

第2章 こんにちは青葉城西高校



遂に来てしまった、青葉城西高校。
大きい校門を前にうおおおおってなっている日向さんを他所に、ゾロゾロと中に入っていく。

白い壁に塗られた校舎を抜け、体育館に着く。

…何か、入りたくない

此処まで来てそんな気持ちが込み上げてくるも、やっぱり行かないといけない。



体育館の1階で烏野が挨拶やウォーミングアップを開始してる間、私はその辺を見て回る事にした。

先ずは何と言っても柔道場、否武道場
どうしたって行きたいもの。

しかし、別に青葉城西高校柔道部の練習に呼ばれた訳ではない部外者が覗いていいものかと、道場の前で立ち往生。


(え、どうしよどうしよ、凄く心配になってきた、今更だけど。)


(…ちらっと、覗くだけなら平気?)


武道場の入口は開放されていて、中から笑い声が聞こえる。

鉄で出来た扉から顔を覗かせれば中のガタイのいいお兄さんと目が合った


(んんんんんんんんんんんん!??、?!?)


吃驚して思わず同じ所に身を隠してしまった。

深呼吸をして、もう一度覗こうと思った時、


「「どうしたの?」」


私の耳の両方から声が聞こえて、思わず後ろの壁にぶつかる。

視界にいるのは、先程目が合った柔道着の人。
後は、


「あれ名前ちゃんじゃ〜ん、おひさー」



キラキラと星を飛ばすように話し掛けてくるこの男。







私の、天敵だ。
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