第2章 新生活
「今日はなんか色々と驚いたなー。」
学校に到着したバスから降り、いつもと同じように菅原先輩と帰り道をたどる。
今日も遅くなったので真っ暗になってしまっている。
「及川さんのことですか?」
そう尋ねると菅原先輩はちょっと苦笑して、まあそれもそうなんだけど、と呟く。
「菜月と影山、付き合いだしたのかと思って。」
「ええ!!」
菅原先輩の言葉に、私は驚く。
そういえば及川さんも影山くんのものになるなんて、みたいなことを言っていた。
「影山くんは、もっとこう大和撫子的な…日本の古き良き時代の女性、みたいな…黙って二歩も三歩も後ろからついていく、みたいな女の子が好きなんじゃないですかね。」
そう口に出すと、菅原先輩は興味深そうに私の方に視線を向けてくる。
「私、余計なことやったり言ったりして怒られてばっかだし…一緒にいると疲れるんじゃないかな。
」
「…菜月はさ。どんなやつがタイプなの?」
「それ、今日影山くんにも聞かれました。」