第2章 新生活
「私さー、なんかそのタイプっていうのよく分からないんだよね。女の子同士の間でもよく話題になるけど、好きになる人に傾向とか見つからないし。」
「………。」
影山くんは黙って私の話を聞いている。
「だからいつもタイプのこと聞かれると、優しい人って言ってる。その点、さっきの人は初対面だしそういうところ分からないからなんとも言えないなー。」
「でも…」
影山くんはなおも食い下がってくる。
一体どうしちゃったんたろう。
「ジャンプサーブ、すごかったろ。」
その一言で思い当たった。
もしかして影山くん、自分よりジャンプサーブがすごいと思って気にしてるのかな…。