• テキストサイズ

【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第2章 新生活




私は初めての試合の興奮冷めやらぬまま、帰り支度を済ませ、体育館を出たところで皆を待っていた。



一番最初に支度を終えてやってきたのは影山くんだった。



「影山くん、すごかったね、試合!」



「ああ…」



影山くんは何かを言いたそうに私を見つめる。



「な、なに?どうかした?」



「最後に入ってきたジャンプサーブの人、覚えてるか。」



「うん。最後連続サービスエースだったもんね。それに何かすごい人気だったし…覚えてるよ。」



「あの人、俺の中学の時の先輩なんだ。」



「ああ、そうなんだ。じゃあよく知ってる人だったんだね。」



「……お前も、ああいう人がタイプなのか。」



「え?」



聞き間違いかと思って聞き返してしまう。



「タイプって…好みのタイプ、とかいうときのタイプ?」



「そうだよ!それ以外に何があんだよ!!」



な、何で苛ついてるんだろう…。
びっくりしたけど、影山くんの質問に答える。



/ 767ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp