第13章 あとがき
しかしながら私は、この作品を通して、一体スガさんをどうしたいのかさっぱりわからなくなっていったのも事実です…。
スガさん大好きなのにうまく書けないし、書けば書くほど噛ませ犬っぽくなっていくしで…
でもスガさんオチの方も、もちろん全力で書かせていただきました。
影山の方ほどストーリーに大きな波みたいなものはないですが、逆にそれが対比という意味でもいいのかなと思いまして。
私の中のスガさんは懐が深く、頼れるお兄さんと言った感じです。
夢に向かって突き進み、ヒロインから物理的に離れていく影山に対して、スガさんはそっと優しく側にいる。
特別大きなことを成し遂げなくても、ヒロインが隣にいることを喜びにして彼なら生きていけるんじゃないかなと思いました。
だからヒロインのお母さんにもスガさんを気に入らせて、将来を意識するという点では彼をリードさせました。
私はもし将来娘がスガさんのような彼氏を連れてきたら、全力でほめたたえますからね(笑)
あなた、いいセンスしてると。
自分なら、夢に向かう影山を尊敬するのと同時に同じくらいの隔たりを感じてしまうかなあと思ったんです。
自分にも同じような熱量で向き合える何かがあれば別ですが、生憎そこまでのものはないですし。
どうしても引け目を感じてしまうかなあと。
高校生なんて特にそうなんじゃないかと思い、私の思いをそのまま書きました。
私がアホな高校生だっただけなら、そこはすみません…
日々遊びにかまけて何も考えちゃいませんでした…