第13章 あとがき
私は一番、この話の影山オチが書きたくて、それに向けてこの話を進めてきました。
原作の中にもありますよね。
影山が日向に「世界の舞台に行くこと」を匂わすシーン。
あれを聞いた時に、ああ、この子はいずれ全日本に行くんだろうなあなんて思ったのです。
そして高校生でも実際全日本入りしてる子は見てきたので、影山がそうなったらどうなるかなと思いました。
今まで一緒に過ごしてきた人が急に手の届かない人になる感じ。
切ないなあと。
でもそれを書くなら短編じゃなく、ちゃんとそれまでの過程を書かないと、その切なさとか彼がいなくなった寂しさとかが伝わらないのかなと思いました。
もう、影山オチに関しては私のやりたかったことを全部詰め込んだという感じです。
書いていて、切なさ全開でした。
いい年して完全に私は恋する乙女モードでした。
影山くんがいないなんて、そんなの嫌!!と(笑)
そして、スガさんの失恋……。
スガさん推しの方で気分を悪くされた方、ここまで読んだのに裏切られたと感じた方、いらっしゃったら本当にすみません。
すべては作者の力量のなさと、おかしなリアリティの追求による結果です…。
誰かの思いが叶うとき、その一方で泣く人もいる。
それも含めて青春であって、それを書かずして、「はい、くっついた、おめでとー良かったね」だけで終わらせたくなかったんです。
結果として、甘さより切なさが残る読後感になっていることをお詫び申し上げます。
この穴埋めは必ずやいたしますのでしばしお待ちを!!