• テキストサイズ

【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第10章 「春」




心ゆくまで光の海を堪能したところで、二人でまた駅までの道をたどる。



その道中も、先輩は私のことを気にして、しきりに話しかけてきてくれた。



「菜月、お腹すかない?家までもつか?」



「あー……お腹すきました…でも、何とか頑張ります……」



「どこも混んでるだろうけどさ、せっかくだしどっかで食べてくべ!」



「え、ほんとですか!」



「菜月が良いならな。だって、俺がまだお前と居たいから。」



「菅原先輩……」



相変わらず先輩は直球だ。
また、心臓がドキンとはねる。



先輩の彼女になったら、こういうのにも慣れる日が来るんだろうか。



「な!行こう!」



「……はい!」



私が嫌がっていないことを知ると途端に強引になる先輩に、私は笑顔で了解の返事をした。


/ 767ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp