第9章 代表決定戦
「ねえ影山くん、甘いもの食べたくない?」
「はあ?」
「例えば、パフェなんかどうかな!」
「何でメシ食いにきてんのに甘いもんで腹埋めなきゃなんねーんだよ、もったいねえだろ。」
「……………」
だめか。
心強い味方だと思ったのに…
「何だよ、菜月。あれ食いてえのか?」
左隣から声をかけてきたのは西谷先輩だった。
そ、そうか!西谷先輩なら!!
「はい!西谷先輩アイス得意ですもんね?!」
「おう!どうしても食いてえなら手伝ってやるぜ!」
「西谷先輩ー……!!!」
「おう!!」
西谷先輩と恒例のハイタッチを交わす。
それを目ざとく見つけた影山くんが日向くんとの速攻の時のように素早くツッコミを入れてくる。
「おい!お前、事あるごとに西谷さんとハイタッチすんのやめろよ!」
「あらら。また王様が嫉妬しちゃったよ。ほんとめんどくさいね、君。」
「ああ?!」
「月島はいけすかねえやつだけど、今のは月島が正しい。影山、お前めんどくせえぞ!」
月島くんの言葉に田中先輩が同調したので影山くんは、ぐっと言葉に詰まる。