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【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第8章 春への道




「………何。」



「え?!!」



声のした方に振り返ると、そこには帰り支度を整えた月島くんの姿があった。



「何驚いてんの。呼ばれたから返事しただけじゃん。」



「え、ええと……その…」



「ほら、帰るよ。」



そう言って月島くんは、ゆっくり先を歩き出す。



それを見て慌てた私は、再びお兄さんの方に向き直ってお辞儀をする。



「お、お疲れ様でした!今日はこれで失礼します。」



「うん。今度はまた、月島家で会おうな!」



お兄さんの最後の言葉には、曖昧に笑って返すくらいしか出来なかった。


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