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【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第8章 春への道




「お、俺は…初めて会った時からお前が……お前の事が好きだコラー!!!!!だってよ、ぎゃははははは」



「頼むからもうやめてください田中さん!!!」



部活終わりの部室では、ハイテンションな田中先輩が影山くんの告白の真似をして、ひたすら彼をいじり倒していた。



田中先輩の笑い声が部室に響く。
からかわれている影山くんは顔が真っ赤だ。



後夜祭はほとんどの生徒が参加していたので、もちろん部の皆にも影山くんのしたことはバレている。



他のことで頭がいっぱいで全然考えていなかったけれど。



そう、あんなのを見せられて田中先輩が黙っているわけがないのだ。



「お前、ミスター烏野のステージの方は出るやつのこと信じらんねえみたいに言ってたくせに、何で急に出る気になったんだよ?」



田中先輩の言葉に、戸惑ったように視線を部室の隅っこに向けてから影山くんは口を開いた。



「それは………ウザかったから。」



「は?」



「何か最近、妙に知らねえ女子に声かけられるようになって。 多分菜月がした模擬試合のくだらねえ宣伝のせいだと思うんすけど。

いちいち断り入れるの面倒だから、好きなやつがいるって分かればもう来ねえようになるかと思って。」


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