• テキストサイズ

【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第8章 春への道




「うーん、今まで歌ってもらったやつは皆いいけど……。」



数曲立て続けに歌ったので一度休憩を挟むことにした。



ドリンクを飲んで一息入れてから先輩に意見を求める。



「けど…何ですか!奇譚のないご意見を…!公衆の面前で恥かきたくないので。」



「いや、歌の評価ってよりは歌の内容の方。俺の勝手な意見だけどラブソングはやめてほしいかなって。」



「え?」



少し恥ずかしそうに先輩は言う。



「ほら、この前皆でカラオケ来ただろ。あの時最初に歌った曲ラブソングで、皆ちょっと勘違いしてたじゃん。」



「ああ……」



「そのくらい気持ち込めて歌えるってことなんだろうけど、そういうのは特別なやつの前だけにしてほしいなって。」



先輩はそれだけ言うと私から視線を外す。



私もモニターの方に向き直った。


/ 767ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp