• テキストサイズ

【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第8章 春への道




そのあと、そのままいつも通り部活をこなした。



片付けの段になって、私は体育館の出入り口に友人たちの姿を見つける。



手の動きだけで待ってて、とサインを送り、手と足を動かす速度を早めた。



「月島も言ってたけど、今日何かあるの?」



「え!!」



気付かないうちに隣にいた菅原先輩の一言に肩が縮んだ。



「い、いや…。今日は皆とご飯を食べに行くことになってるだけで。そういうわけなので今日はお先に失礼します!!」



「あ、うん…」



残りの片付けを終えて皆の元へと急いだ。



気のせいか、部の皆からの視線が痛いような……。



自分が後ろめたい想いを抱えているからに違いない。



そう考えて私は、友人たちと共に体育館を出た。



/ 767ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp