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【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第8章 春への道




その後、友人に連れて行かれたお手洗いで、私は彼女の思うままにヘアアレンジとメイクを施された。



「髪はいいとして、メイクなんて怒られちゃうよー!」



「大丈夫だよ、もう部活出るだけでしょ?せっかく参加するんだし誰かゲットするくらいの勢いで女子力上げてかないと!」



「女子力……はは…」



お風呂あがりの化粧水と乳液ですら忘れがちな私に女子力とかいう言葉は無縁のものだと思っていた。



実際、メイクなんてこれが初めてで、鏡の中に映る自分に無性に恥ずかしさを覚える。



でも、綺麗にするのって案外楽しいかもしれない……?



「それじゃあ、部活終わりに迎えに行くからね!」



そう言って友人は一足先にお手洗いを出て行った。



取り残された私はもう一度だけ鏡の中の自分と目を合わせ、アレンジしてもらった髪に手をやってからお手洗いを出て部活に向かった。


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