第8章 春への道
私は合コンなんてOLさんがやるものだと思っていたのだけど、どうやら違うらしい。
それとも私の友人がませているだけなんだろうか。
私は特別人が好きなわけでもないし、初対面の人が集まるそういう場に参加すること自体がストレスになりそうだ。
でも、断れば友人の出会いの場をひとつ奪うことになる気がして、渋々了解。
「でさ、それっていつなの?休みの日なら何か洋服とかもそれなりに考えなきゃいけないよね…。」
「あ、大丈夫。今日だから!そのまま制服でオッケー!」
「今日?!!」
突然のことに思わず大きな声が出る。
洋服について頭を悩ませなくてよくなったのは良かったけれど、まさか今日決行だとは思わなかった。
「なんか結構かっこいい人来るらしいよー?菜月もおしゃれしなきゃね♪」
「え?だって制服で行くんじゃないの?」
「いいからいいから。ちょっとおいで!」