第7章 東京遠征
駅まで黒尾さんが迎えに来てくれて、皆で目的地まで向かうことになった。
「おう烏野のマネちゃん!久しぶりだな。元気だったかー?」
そう言って私の背中をバシバシ叩く黒尾さんにひとこと言ってやりたくなる。
「ちょっと!黒尾さんのおかげでこの間は大変だったんですよ!!」
「……何だよ、あの後何かあったのか?」
「そ、それは……」
「もしかして、キスでもされたか?」
言い当てられて、思わず口が半開きになる。
それを見た黒尾さんは面白そうに笑って影山くんの方を見る。
「………まじかよ。やるな、あいつ。」
「そういう訳なので、今回はもう煽らないでくださいね…お願いします。」
「そうお願いされると逆に煽ってやりたくなってくるんだよなあ…」
「黒尾さんの意地悪…」