第7章 東京遠征
月島くんにキスされてからというもの、私は月島くんのことを妙に意識するようになってしまっていた。
目が合うと、どこか隠れられるところを探してしまったり、近づいて来られると動揺してしまったり。
影山くんや菅原先輩のときも時間が解決してくれたから、少ししたらまた元に戻れるのかもしれないけど、すぐには無理そうだ。
そんな私の様子を見ると、月島くんは何故か満足そうにニヤリと笑うのだった。
期末試験も無事に終わり、今日からは2日間の東京遠征だ。
日向くんと影山くんも、ギリギリではあったものの何とか赤点は免れ、無事に遠征に参加できる運びとなった。
私は今回初めて東京の土を踏む。
強豪校が揃うということの他に、そういう意味でもこの遠征を楽しみにしていた。