第6章 再起
菅原先輩と二人で部室に入ると、もうほとんどのメンバーが集まっていた。
西谷先輩が私を見つけて笑顔で駆け寄ってくる。
「おう菜月!お前昨日いきなり帰っちまうからよー。クッキーお前の分取っておいたからな!」
そう言ってかなりの枚数が入っているクッキーの袋を手渡された。
うう、また誘惑が………
「あ、ありがとうございます…でも、今は私食べられませんー!!」
「ああ?!俺のクッキーが食えないって言うのかよ!!」
「西谷…飲み会の席の上司じゃないんだから…。」
旭さんが小声でツッコミを入れている。
「まだダイエットなんて言ってるの?」
後方からの声に振り向けば、今部室に入ってきた月島くんが、私を追い越していく。
そして、ロッカーに荷物を納め、さっさと支度を始めながら続ける。
「 僕の彼女になるまでその体型キープしといてよね。痩せて抱き心地悪くなったら困るじゃん。 」