第6章 再起
それらを素直に答えようとしたところで、西谷先輩の声にそれを遮られた。
「おい影山!何全国ネットで堂々と彼氏宣言してやがんだ!まだ菜月はお前のもんじゃねえだろ!」
「そうだぞ影山!彼氏面すんなー!」
西谷先輩の後ろに隠れて日向くんもここぞとばかりに攻撃している。
「ほんとにお前はそういうとこ抜け目ねえな…嫉妬からきてるんだろうけど。将来ほんとに彼女になるやつ大変だな。」
「ほんとだな。俺も結構嫉妬深いと思うけど、影山も大概だな。」
田中先輩も笑って口を開けば、隣の菅原先輩もそれに同意する。
「影山ー。ほんとに放送されるかもしれないんだから適当に答えるなよ?マネージャーは現時点では皆のものなんだし。」
「全くだよ。いつから王様の彼女になったのさ。」
大地さんと月島くんにもツッコまれる。
それを聞いたインタビュアーの人は更に面白そうに笑った。
「…何、他の皆もマネージャーが好きな感じなの?」
「「「「「もちろんです!!!!」」」」
皆の声が重なって体育館に響く。
インタビュアーの人は明らかに驚いていた。
「大人気だね…!」
私は恥ずかしくて、しばらく顔があげられなかった。