第6章 再起
そう張り切る先輩と部室に向かうと、そこには既に田中先輩の姿があった。
「ちっす、スガさん!菜月も!」
「お疲れ様です。」
「お疲れ田中ー。」
田中先輩は一人で雑誌を広げていた。
何気なくページに視線を落とすと…そこには水着姿でにこやかに笑うアイドルの女の子たちが!
こ、これは使える!!!
思わず田中先輩に飛びついた。
「田中先輩は、この中で言うとどの子が好きなんですか?」
「俺か?俺はそうだな、やっぱこの子だな!」
そう言って、田中先輩はスタイルの良い元気そうな女の子を指した。
ああ、好きそうな感じだなあ。
やっぱり好きになるタイプにもその人らしさとか出るのかなあ。
そんなことを考えていたら、続々と他の部員もやってきた。
この話題を皆にふっていけば、必然的に大地さんのタイプも聞きだせるんじゃないのか。
そう思った私はその話題を広げることにした。