第6章 再起
月島くんが、素直すぎて怖い。
一体影山くんも月島くんもどうしちゃったんだろう。
月島くんに返事をしたタイミングで、先輩たちの追求から逃れた影山くんが戻ってきた。
私の隣に腰を下ろしたので、月島くんと影山くんに挟まれる形になる。
「月島…お前、ふざけんなよ…」
「僕は別に本当のこと言っただけじゃん。それに、大王様からマネージャーを守ったんだから感謝こそされても責められる言われはないと思うな。」
「そうだ、及川さん…。つか、何で及川さんに捕まってんだよお前は!!隙見せんなって前言ったろ!!」
顔を覗きこまれて怒鳴られる。
「ご、ごめんー…」
「もういい、お前が席立つときは必ずついてってやる。」
「何それストーカーじゃん。影山、君スイッチ入ると結構危ないやつっぽいから警察のお世話にならないように気をつけなよ。」
「んだとコラ!!」
人を間に挟んで言い合いをするのは本当にやめてほしい…。
でも、この前の青城戦から二人の関係も以前ほどギスギスしたかんじはなくなってきている。
私はそれがとても嬉しかった。
二人にしても大丈夫かな。
そう思ったので、私は席を立つ。
それを見て、影山くんはすかさず声をかけてきた。