第6章 再起
ドリンクバーで飲み物を取ってから部屋に戻ろうとしたところで気付く。
そういえば、部屋番号って何番だっけ…?!
カラオケに来ると私は、よく自分たちの部屋がわからなくなるので、部屋から出るときは必ず部屋番号を確認するのだ。
でも、さっきはそれを忘れてしまった。
大きめの部屋を探せば見つかるよね…
そう考えながらウロウロしていると、それらしき部屋が見つかったのでホッとする。
きっとここに違いない。
そう思って部屋を開けた。
すると、中にいた人たちはポカンとした表情でこちらを見てくる。
一瞬で間違えたことに気付いた。
「ご、ごめんなさい間違えました!!!」
焦ってすぐに扉を閉め、その部屋を通りすぎようとしたところで、声をかけられた。
「菜月ちゃんじゃん!」