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【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第5章 IH予選




その後も点の取り合いは続いたけれど、点差を縮めることはできず、そのまま第1セットを落とした。



ベンチに戻ってきた菅原先輩に、ドリンクを手渡す。



「サンキュ。」



いつもより少し控えめの笑顔で受け取ってくれた。



集中を切らさずにいて欲しかったので、それ以上声はかけなかった。



烏養さんからの指示のあとで、影山くんが菅原先輩と何やら二人で話していた。



下げられた影山くんのことが心配だったけど、私の取り越し苦労だったのかもしれない。



菅原先輩と話す影山くんからは、さっきベンチに戻ってきた時のような表情は消えていた。



第2セットに入ってからは、相手も菅原先輩のセットアップに慣れてきた様子で、止められることも多くなってきた。



スパイクも、菅原先輩のところを幾度となく抜かれている。



隣の烏養さんが段々と焦れてきたように感じる。



そして、日向くんのスパイクがブロックにつかまったところで烏養さんは影山くんの名前を呼んだ。


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