第4章 変化
「「………」」
少しの間、無言の状態が続いた。
もしかして今日、結局話さないで終わりになるのかなあ、なんて思っていると、隣で影山くんが口を開く気配がした。
「あの…。この間のことなんだけどよ。」
「うん…。」
「本当に、悪かったと思ってる。」
影山くんは、本当に切り出しにくそうに話し始めた。
「本当なら、きちんと目見て謝るべきなんだろうけど、そうすると本音が言えなくなりそうだからこれで許してくれ。」
「う、うん…」
「これから、今の俺の素直な気持ちを話す。聞いてくれるか。」
影山くんは、そう言ってちらりとこちらを窺った。
私は途端に緊張した体を深呼吸で落ち着けてから、静かに頷いた。