第4章 変化
毎日忙しく過ごしていると、あっという間に明日は影山くんと出かける日になった。
しかしここに来て、問題が発生した。
明日、何着て行こう。
いつも学校や部活で会うときは制服かジャージだけど、明日はそういうわけにはいかない。
帰ってきてから私はクローゼットの前で服を出しては引っ込めを繰り返しして、悩んでいた。
制服があるって楽なんだなあ…と改めて思う。
大学生になったらどうするんだろ、私。
そんなことを考えていたら、携帯が鳴った。
確認すると、影山くんからのメッセージだった。
明日の時間と場所の確認。
本当にそれだけの内容だった。
何だか影山くんらしい。
業務連絡みたい…と思ってつい笑ってしまう。
私もそれに対して簡単に返信を打った。
今回二人で出かけることになったため、あらかじめ連絡先を交換しておいたのだ。
今のメッセージで心が解れた。
逆に、そのことでやはり自分が緊張していたのだと知る。
洋服を直感で決め、明日に備えていつもより早めにベッドに入った。