• テキストサイズ

【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第4章 変化




「本当にありがとうございました!空白の2日間が完璧に埋まりましたよ!!謝礼お支払いしたいくらいです。」



「そんな、大げさだぞ。」



「私にとってはそのくらい感動したんです。ほんとに家庭教師としてうちに来て欲しいくらい。」



「そっか、なら良かった。また分かんないとこあったら遠慮なく言いな?」



私の勉強にとっての最強の味方ができた瞬間だった。



「はい、ありがとうございます…!」



分からなかった問題が分かるようになるというのは、すごく気持ちがいい。



すっきりした気持ちで菅原先輩と空き教室を出る。



「なあ菜月。」



「はい。」



「俺、菜月専属の家庭教師になってやろうか?」



へへ、と笑う先輩の冗談を真に受けそうになる。



「じゃあ、来週からお願いしまーす!なんちゃって…」



冗談を冗談で返した。
すると。






「そんなこと言ってると、本当に家行っちゃうよ?」






菅原先輩お得意の耳打ち攻撃。
ついドキッとしてしまう。



私が大げさに体を震わせたのを見て、また先輩が笑った。



菅原先輩も意外に、結構からかい好きだと思う。



でも私は、菅原先輩のこの笑顔が見られるなら、からかわれるのも有りかな、なんて考えていたりするのだった。



/ 767ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp