• テキストサイズ

【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第4章 変化




「んんー…!」



目が覚めたところで、脱力する。



キスされたことは本当だから、ただの妄想だけではないものの、こういう夢を見ると本当に恥ずかしくなる。



影山くんの唇の感触を、夢によってまた鮮やかに思い出してしまった。



ぼーっとしたまま、支度を整えて家を出た。






「あれ。」



いつも改札で待ち構えている影山くんが今日はいなかった。



先に行ったのかな?



辺りをキョロキョロ見回していたら、後ろから声をかけられた。



「おす。」



「ぎゃあー!!!」



「何だよ、変な声出しやがって…」



「ご、ごめん…」



「なんかあったのか?」



「ちょっと…影山くんの名誉に関わることだから口に出せません…」



「…なんだよそれ。」



影山くんはそれ以上追求してくることはなく、私はほっと胸をなでおろした。

/ 767ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp