第1章 出会い
☆残された部員たちの様子☆
残された部員達は二人が出て行った後も色めき立つのだった。
「ちょっとちょっとちょっとスガさん手が早いっすよ〜」
「送ってっただけだろ!誤解を招く言い方をするな田中!//」
「けど大地さん、スガさん結構ガチっぽくなかったっすか」
「そうだよなーノヤっさん!」
「ええ!!スガ…スガ…菅原さん、 水沢さんのこと…// 」
「安心しろ翔陽!マネージャーは部の宝だ!全員のものだ!一人がおいしい思いをすることは断じて許されん!」
「西谷さん…そ、そうですよね…」
「…すいません、片付け終わったんでお先に失礼します」
「お、おう…お疲れ影山!」
「大地さん…あいつさっきから何か変なんですよ。せっかく心配してやったのにキレるし…」
「もしかしてあいつ…」
「え?」
「いや、なんでもない。憶測に過ぎないからな。さあ、俺達も帰るぞ!」
(何だか……もやもやする。ちっ。何なんだこれは。くそっ…走って帰るか)
「ん?なんか影山が全力疾走で帰ってったぞ」
「日向放っといてやれ。あいつにだって色々あるんだろ。」
(新マネージャーも、清水に負けず劣らずの人気ぶりだな…もめなけりゃいいんだが…)
新学期早々、色々なことに気をもまなければならない部長なのであった。