第1章 出会い
夢中になって練習を見ていたら、あっという間に外は暗くなっていた。
「えっ!もうそんな時間!」
ちょうど今日の練習も終わりそうな雰囲気だったので、ここで失礼するのも微妙な気がして、解散になるまでいることにした。
「ありがとうございましたー!!」
コートに向かって礼をして、練習終了。
片付けが始まる。
私も使っていたパイプ椅子をしまい、ボール等の片付けを手伝うことにした。
体育館の隅に転がったボールを集めていたら、日向くんがこちらに駆け寄ってきた。
「 水沢さん!練習どうだった?ぞくってきた?!ぐわってきた!? 」
「日向くん!うん!すごいぞくっとぐわっときたよ!!楽しかったー」
「じゃあ明日も来るよね?」
あれだけキツイ練習をしたあとでもキラキラ笑顔の日向くん。
本当にバレーが好きなんだね。
私も……
流れでここまで来てしまったけれど、もう心は決まっていた。
もっとバレーがみたい!
頑張る皆の力になりたい!
「うん!!」