第3章 ゲームセンター
……しかしこういったマシンの椅子って
なんで二人用の長椅子なんだろうか。
女子と座ってるとなんかカップルみたいじゃねーか?
俺はそんな事を考えてしまいメダルを入れる手が止まっていた。
「田中くん手が止まってる。ボール落とすとチャンスだから。」
香坂はこのマシンが好きなのか事細かに教えてくれた。
一つ目のボールはメダル50枚。
二つ目はJackpot challengeの穴に入った。
中央にあるデカイのが俺達のほうへ向く。
Jackpotって書いてある穴に入ればいいんだろ。パッと見て1/30位の確率じゃねーか。
「流石にこれは入らねぇだろ。」
「諦めちゃダメだってば!入るって信じなきゃ!」
「お、おう……」
抽選のボールがゆっくりなってきた。
まだ入るなよ……当たりの穴までもうすぐだからな……
俺は入ってくれと願いを込めていた。
ボールは見事jackpotの穴に入った。
「凄げぇ!入った!!」
「田中くんやったね!」
俺は嬉しくて思わず香坂とハイタッチした。
ド派手な音と共に大量のメダルが流れてくる。
「3番ステーションの仲良しカップルjackpot
2546枚獲得しました!おめでとうございまーす!」
店員がやって来てアナウンスが流れた。
「か、カップルじゃねぇ!」
俺はアナウンスをした店員に違うと言おうとしたら香坂が止めた。
「まぁいーじゃん。クラスメイトに会わなきゃ別に問題じゃないじゃん♪」
「……香坂がそう言うなら……」
俺はそのまま座りまたメダル落としを始めた。
フィールドのメダルをならした所で俺達は
止めてメダルを預けた。