第25章 クリスマス
【国見side】
「理緒準備出来たよ。」
俺は着替えて彼女の所に戻ると
彼女はソファに体を預け眠っていた。
気持ち良さそうに眠ってる。
俺は彼女の頬をフニフニと指で突つきながら癒されていた。
……そうだ。
俺は鞄からプレゼントの箱を取りだし包みを開けた。
中身は以前理緒が欲しいと言っていた
ハートのネックレス。
スースーと寝息を立てて眠る彼女に
ネックレスを付けてあげた。
喜んでくれたら良いけど。
俺は彼女の髪を撫で隣に横になった。
いつの間にか一緒に眠っていた俺。
また彼女に揺らし起こされ
俺が目を覚ますと目の前には涙を流している彼女の姿が映った。
「……理緒?どうしたの?
怖い夢でも見ちゃったの?」
俺は彼女の涙を指で拭ってあげた。
「……英くん覚えててくれてたんだね。
私すっごく嬉しい!」
涙目でニッコリ笑いながら抱きついてきた彼女。
そう、彼女は嬉し涙を流していた。
「喜んで貰えて良かった。
理緒、これから出掛けようか?」
俺の言葉に彼女はフルフルと首を横に振る。
「デートしたかったんじゃないの?」
「……外に出たら英くんにベッタリできないもん。部屋で映画見たいな。」
そう言って甘えてくる理緒に反対するはずはなくすぐに彼女の提案にのった。
レンタルビデオ屋でDVDを借りて二人でのんびり映画を見る。
いつもと変わらない家デートだけれど
彼女がそれで幸せならこんなクリスマスも
いいかもしれない。
でもせっかく可愛い格好してきた彼女には申し訳ない。
俺は映画に集中している彼女に耳打ちすると彼女は頬を赤くして頷いた。
¨今度二人で旅行しようね。¨
きっと素敵な日にさせてみせるから。