第3章 契り
「樹里奈・・・
あんま可愛い事言ってると、またしたくなっちまうだろ」
樹里奈を綺麗に洗いあげると、湯船に浸からせる
「ゆっくり温まってろ。部屋、片付けてくる」
「ん・・・ありがと」
「すぐ戻ってくるから、寝んなよ」
「は~い」
源はシャワーを浴び、樹里奈にキスをしてから出て行く
ほどなくして源がラフな格好をして戻ってきた
「お、ちゃんと起きて待ってたな」
よしよし、と樹里奈の頭を撫でると湯船から抱き上げる
そしてタオルで包むとベットまで運ぶ
樹里奈を座らせると、タオルで髪を拭きあげドライヤーで乾かす
「よし、っと」
源は満足そうに微笑む
「これで寝られるか?」
「ん、ぐっすり」
樹里奈は源の逞しい腕に腕枕してもらい、躰を寄せあった眠りについた
・・・・・・______
明け方、源はよく眠っている樹里奈を起こさないように抱き上げると、樹里奈の部屋まで運ぶ
ベットに寝かせると部屋を出て行った
目覚まし時計のアラームで樹里奈は目が覚める
「ん~・・・
ん?あれ?あたし・・・」
樹里奈は身にシーツしか纏っておらず、源の姿を探す
「ここ・・・あたしの、部屋・・・」
時計を見ると午前6時半。
「ありがと、源さん」
と呟くと、樹里奈は下着を身に着け、メイド服を着て準備を整えた
7時10分前になると、黒刃がやって来た
「準備できているようですね、では参りましょう」
黒刃に連れられ、キッチンへ向かうと、モーニングティーの準備をして理人の部屋へと向かう
7時ちょうどにノックし、部屋へ入る
理人はまだベットで寝ていた
「樹里奈、理人様を起こして差し上げてください」
「え・・、と、どうやって・・・?」
「そうですね・・・キスをして起こしてください」
「はい・・・」
「素直でよろしい」
樹里奈は理人のベットへ上がると
「ご主人様・・・」
と小さく呼びかけ、キスをする
ちゅっとリップ音をたてて、唇を離すとガッと頭を掴まれる
「そんな軽いキスで起きる訳がないだろう」
理人がニヤリと笑って目を開けると、樹里奈の胸を掴み、再び唇を合わせる