• テキストサイズ

藤堂家の事情【R18】

第3章 契り


要が作ってくれた中華粥は美味しそうな湯気をたてて、樹里奈の前に綺麗に並べられていた

「ん~っ、おいしそうっ」

樹里奈はレンゲでひと掬いすると、ふ~、ふ~と冷まして口に含む

はふはふ、と口に入れると、ホタテなどの美味しいだしがきいていてものすごくおいしい

「ん~っ、幸せっ」

「樹里奈ちゃん、本当に幸せそうに食べるわねぇ」

キッチンを覗きにきた梅もにこにこと樹里奈の様子を見守る

「要くんもこれだけおいしそうに食べてくれれば、作り甲斐があるわね」

「そうれすかね・・・ふ~・・・あっつい、でもおいし~っ」

「じゃあ私は先にお掃除始めているわね」

「あ、すみませんっ、梅さん・・・私も・・」

「い~のよ、樹里奈ちゃんは他の仕事してきたばかりでしょ?
パートのメイドさんもいるんだし、ゆっくり食べてなさい」

「すみません・・・」

「樹里奈ちゃん・・・」

「は、はいっ」

「残ってくれてありがとうね・・・
辛い事もあるかもしれないけれど・・・皆をよろしくね」

「はいっ」

梅はニッコリ笑うとキッチンを出て行った




「ん~・・・おいしかったぁ」

樹里奈は食べた食器を手早く片付ける

「・・・片付けなんかほっときゃいいのに」

いつの間にか要が樹里奈の背後にいて、樹里奈をぎゅっと抱きしめた

「要さんっ・・」

「お前、忘れてたのか?」

「小部屋に行くことですか?」

「そうだ」

「覚えてましたよ」

「だったら早く来い」

ちゅっちゅ、と樹里奈に口づけする

「んっ・・・要さっ・・」

「んまかったか?」

「はい、とってもおいしかっ・・んんっ」

言い終わらないうちに、要の唇が樹里奈を塞ぐ

「俺が作ったんだから当然だろ」

「はい・・・」


要は樹里奈の手を引くと小部屋に向かう

「あ、あのっ・・・」

「なんだ?」

「私、梅さんのお手伝いを・・・っ」

「ああ、だったら手早く終わらせようか?」

要は樹里奈をぐっと引き寄せると、舌を入れながら樹里奈をキッチンのテーブルに押し倒す

「んんっ・・・要さっ・・・」

「小部屋より、こっちの方が興奮するな・・・」

要がニヤリと笑う

/ 95ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp