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藤堂家の事情【R18】

第3章 契り


「黒刃さんありがとうございます」

樹里奈がよわよわしく言う

「だいぶお疲れになったでしょう・・・
良く乗り越えられましたね・・・」

黒刃は樹里奈をベットに下すと、優しく頭を撫でる

「黒刃さっ・・」

樹里奈はほっとしたからかぽろぽろと涙が零れる

「怖かったでしょう・・・
今日はゆっくり休んでください・・・
これを飲めば、ぐっすり眠れて疲れもとれますよ」

黒刃にすすめられたブルーの飲み物をコクリと喉に流し込む

「黒刃さ・・・これ・・・」

「おやすみなさい、樹里奈」

樹里奈の意識はそこでなくなった




・・・・・・_______


次に樹里奈が目を覚ましたのは夕日が差し込む頃だった

「ん~・・・よく寝た・・・」

ぐっとベットの中で伸びをする

ベットの中でごそりと身じろぐと、肌触りのいい布団が樹里奈の肌を撫でる

「わっ・・裸でねちゃったんだ・・・」

シーツを躰に巻きつけクローゼットを開けると、今まであった下着は全てなくなっていた

代わりに紐のショーツや割目のある下着が並べられていた

これならつけていてもあまり意味をなしていないような気がする

ブラに至っては一つも用意されていない

理人様の意向でこれを身に付けろということだろう・・

樹里奈はそれを身に着けると、部屋着と思われるシルクのワンピースを身に着ける

それは樹里奈の躰のラインをぴったりと浮き立たせていた

コンコン・・・とノックされる

「はい?」

樹里奈が顔を出すと黒刃が立っていた

「おや、もう起き上がっても大丈夫ですか?」

「はい・・・躰も軽いです」

「そうでしたか・・・しかし一日半以上眠っていたのですからまずは食べて・・・」

「えぇっ・・?そんなに眠っていたんですか・・・」

「ええ、まぁ・・・しかし、躰をあれだけ酷使したのですから仕方ないでしょう。」

カチャカチャ・・と食事の用意をする

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