第2章 暗黙のルール
「ん・・・じゃ、お言葉に甘えようかな」
庵の極上のマッサージはすぐに樹里奈の意識をなくさせた
・・・・・_________
「・・・樹里奈、おい、樹里奈・・」
「ん・・・・要さ、ん?」
「6時だ。そろそろ起きた方がいいだろう」
「もうそんな時間?!ぐっすり寝ちゃった・・・」
「庵のマッサージはよく効くからな」
「うん・・・躰がずいぶん軽い」
「そっか・・・よかったな」
「あ、ごはん、ありがとう」
「ああ・・・」
「あ、あの・・・服、とってくれる?」
「ほら・・・そのままでもいいのに」
「もうっ・・・こんな恰好で歩ける訳ないでしょっ」
「そうだな・・・この恰好で歩いてたらその場で犯しちまうな」
要はゆっくりとシーツを脱がせていく
「か、要・・っ」
露わになった乳首にちゅぷっ・・と優しく舌を転がしながら吸い付く
「ぁ・・・っ」
「んまいな・・」
ちゅぷっ、ちゅくっ、と交互に乳首を舐めあげていく
「あ・・・駄目だよぉ・・・っ」
「あと少しだけ・・・」
じわり、じわりと樹里奈の躰の熱が上がっていく
「気持ちいいか?」
「ん・・・」
「ふっ・・・素直だな」
ちゅっとキスをすると服を着させる
「これ・・・いいな」
「そう・・・かな?」
「ああ、前の奴よりいい」
「ありがと」
「乳首たってる」
「もうっ・・・ね、ブラは?」
「あ?なかったぞ」
「えぇ?・・・そんなぁ」
「このままで、いい・・・
すごく色っぽい・・・」
ぐっと樹里奈の胸を服の上から鷲づかむ
「んっ・・・もぉっ」
「さっき携帯なってたぞ」
「え?大変っ」
「黒刃だった。部屋に帰って夜伽の準備しろってさ」
「出てくれたの?」
「ああ、まぁな。」
「黒刃さん怒ってなかった?」
「いや、別に大丈夫だろ」
樹里奈は服を整える
「じゃあね」
「あ、樹里奈」
「ん?なぁに?」
要は樹里奈をぎゅっと抱きしめる
「忘れずに、渡せよ」
「・・・っ」
「一緒に囚われてくれ」
要の切ない低い囁きに樹里奈の胸はぎゅうっと握りしめられる
「大丈夫・・・」
樹里奈はそう言って要を抱きしめ返すと部屋を出た