第2章 暗黙のルール
「少し休んでいきなよ、今要がご飯持ってくるから」
「あの・・・服は?」
「まだいいじゃん。これ、巻いて」
「シーツ?」
「そ、樹里奈ちゃん肌が綺麗だからこれだけでも、すっごく魅力的」
庵が笑顔でくるくるとシーツを巻きつける
そして隣に座るとちゅっちゅ、と肩にキスをする
「んっ・・・くすぐたいよ」
「ふふ、可愛い・・・」
「庵くんったら・・・」
「そうやって恥ずかしがるとこもすごく可愛いよ・・・」
「・・・持ってきたぞ」
要がお盆を片手に部屋に入ってくる
「ほら、食べろ」
「ありがとうございます」
「・・・躰、大丈夫か?・・・その・・初めてだったんだろ?」
「ぁっ・・・ん・・・そうだけど・・・」
「え~、あんなに気持ちよさそうだったんだから大丈夫っしょ」
庵が樹里奈のお尻を撫でる
「も、もうっ・・・庵くんってば・・・」
「で、大丈夫なの?」
「ちょ、ちょっとジンジン・・・するかも・・
でも大丈夫だよ」
「そうか、ならいい」
要は樹里奈の頭を撫でると部屋を出て行く
「要がかなり丁寧に舌で解してたもんなぁ・・・
ほんっと、要は樹里奈には甘いよなぁ」
「そ、そうかな?」
「だってこれだって樹里奈の為に作って来た訳でしょ。
オレなんか風邪ひいてたって作ってくれないぜ」
「そっか・・・」
確かに要はよく樹里奈の躰を気遣っていてくれる気がする
「ま、でも躰交わらす時だけは、手加減できねぇみたいだけどな」
「ぅ・・・」
「それでも要が他人に気持ちがいくなんていい事だよ、
ずっと誰も寄せ付けなかったからな・・・
樹里奈のおかげだ。
サンキューな」
樹里奈はほっこりと温かい気持ちになる
「さ、食べたらマッサージしてやる
躰、酷使させちまったからな・・・
これから夜伽があるんだろ?」
「ん・・・」
庵が丁寧に樹里奈の躰を揉み解してくれる
「気持ちいい・・・」
「だろ・・・?」
「そのまま寝ちまってもいいぜ、夕方になったら起こしてやる」
「でも・・・」
「俺や要もこれから仕事あるしな、遠慮すんな」