第2章 暗黙のルール
はぁ・・・と甘い吐息が樹里奈の口から洩れる
「食べて・・・」
源の急かす声と共に、ギュッと胸を寄せられ太腿の手は奥へと侵入する
「んっ・・・」
少し大きめの口を開けてはむっと口に入れる
「ああ、うまそうだな・・」
溢れたソースをすかさずペロリと舐めとる
「ん~っ・・・んんっ・・・」
抵抗の意を込めてうるうるした目で源を見上げても、満足そうに微笑むだけだ
ごくんっと口に入れた物を飲み込む
「もうっ・・・源さんったら・・・」
「お前があまりにも要が作ったものをおいしそうに食べるから意地悪したくなった・・・」
「源さ・・・っ」
くちゅり・・・と源の指がそこへ侵入したのを水音で知らせる
「はぁんっ・・・」
思わずきゅっとその手を太腿で挟む
源の指はその状態でちゅくちゅく、と蠢く
「んぁっ・・・やっ・・らめっ・・・」
「ほら・・・まだ、残ってるぞ」
「だ、だって・・・無理・・っ」
「要が残したら悲しむぞ」
「はぁっ・・・だ、だって・・・ぇ・・・」
「くくっ・・・そんな蕩けた顔すんなよ・・・」
源の手はそれ以上激しく動かす事もなく、一定の力で指を動かし続ける
「このままじゃ逝けないだろう・・・
ほら、全部食べたら逝かせてやる・・」
「んぁっ・・・そ、んなぁっ・・・ん・・・っ」
ぢゅぷっ、ちゅくっ、ちゅくちゅく・・・
水音はどんどん増していく
「あ・・・・っ、はぁ・・・ぁ・・」
「ほら、食べて・・」
樹里奈は震える手で生春巻きを口に含む
必死に迫りくる快感に耐えながらゆっくりと噛みしめる
口からはソースがたらり、と零れる
「ふっ・・・お行儀が悪いな・・」
コクンと飲み終わったところでそのソースを舌で絡め取り、そのまま樹里奈の中へ舌で押し込む
「んんっ・・・んちゅっ・・・んはぁっ・・・」
「うまかったか?」
「ん・・・」
ちゅくちゅくちゅく・・と指の速さがだんだん増していく
「んぁっ・・・」
「ほら、ご馳走様して」
「あっ・・・ん・・・はぁっ・・・」
樹里奈が手を胸の前で合わせた途端、源の指がグリグリと激しく蕾を捏ねた
「ごちそうさ・・・きゃぁぁぁぁんっ・・・」
ガッチャンっとテーブルの上に置いてあるものが音をたてた